精神科、統合失調症、メンタルヘルス、うつ病、心療内科

広汎性発達障害の診断、特徴

目次

1:こんな方にお勧めの記事

2:広汎性発達障害の概要

2:広汎性発達障害の診断

3: 広汎性発達障害の症状

  幼児期の症状

  学童期の症状

  大人の症状 

1:こんな方にお勧めの記事

・自分の子供が発達障害かもしれない。

・人の気持ちが分からない。

・仕事や勉強が周囲より遅れてしまう。

・人間関係がうまくいかない。

・子供がすぐにかんしゃくをおこす。

自閉症発達障害の違いを知りたい。

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2:広汎性発達障害の概要

広汎性発達障害とは①対人コミュニケーションに障害がある、②行動、興味、活動に強いこだわりがあり偏っている。無意味に反復したり、繰り返ししたりする、の2点を特徴とする発達障害の群をいいます。このグループにはアスペルガー症候群、レット障害、小児期崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害が含まれます。最近では、レット障害を除いた疾患群を自閉症スペクトラム障害と呼ぶことがあります。広汎性発達障害自閉症スペクトラム障害と考えても構いません。

人口の約1%〜2%が広汎性発達障害といわれており、男児に多いのが特徴です。原因は遺伝子、環境など多くの要因が絡み合っています。

3:広汎性発達障害の診断

広汎性発達障害とは①対人コミュニケーションに障害がある、②行動、興味、活動に強いこだわりがあり偏っている。2点が特徴ですが、以下に医学的に正確な診断基準を挙げておきます。アメリカ精神医学会が出版している「DMS-5」からの出典です。

A. 複数の状況で社会的コミュニケーションおよび対人的相互反応における持続的な欠陥があり、現時点または病歴によって、以下により明らかになる(以下の例は一例であり、網羅したものではない)。

(1)相互の対人的・情緒的関係の欠落で、例えば、対人的に異常な近づき方や通常の会話のやりとりのできないことといったものから、興味、情動、または感情を共有することの少なさ、社会的相互反応を開始したり応じたりすることができないことに及ぶ。
(2) 対人的相互反応で非言語コミュニケーション行動を用いることの欠陥、例えば、まとまりの悪い言語的・非言語的コミュニケーションから、視線を合わせること と身振りの異常、または身振りの理解やその使用の欠陥、顔の表情や非言語的コミュニケーションの完全な欠陥に及ぶ。
(3)人間関係を発展させ、維持し、それを理解することの欠陥で、例えば、様々な社会的状況に合った行動に調整することの困難さから、想像上の遊びを他人と一緒にしたり友人を作ることの困難さ、または仲間に対する興味の欠如に及ぶ。

B.行動、興味、または活動の限定された反復的な様式で、現在または病歴によって、以下の少なくとも2つにより明らかになる(以下の例は一例であり、網羅したものではない)

(1)常同的または反復的な身体の運動、物の使用、または会話(例:おもちゃを一列に並べたり物を叩いたりするなどの単調な常同運動、反響言語、独特な言い回し)。
(2) 同一性への固執、習慣へのかたくななこだわり、または言語的・非言語的な儀式的行動様式(例:小さな変化に対する極度の苦痛、移行することの困難さ、柔軟 性に欠ける思考様式、儀式のようなあいさつの習慣、毎日同じ道順をたどったり、同じ食物を食べたりすることへの要求)
(3)強度または対象において異常なほど、きわめて限定され執着する興味(例:一般的ではない対象への強い愛着または没頭、過度に限定・固執した興味)
(4)感覚刺激に対する過敏さまたは鈍感さ、または環境の感覚的側面に対する並外れた興味(例:痛みや体温に無関心のように見える、特定の音、感覚に逆の反応をする、対象を過度に嗅いだり触れたりする、光または動きを見ることに熱中する)

C. 症状は発達早期に存在していなければならない(しかし社会的要求が能力の限界を超えるまで症状は明らかにならないかもしれないし、その後の生活で学んだ対応の仕方によって隠されている場合もある)。

D. その症状は、社会的、職業的、または他の重要な領域における現在の機能に臨床的に意味のある障害を引き起こしている。

E. これらの障害は、知的能力障害(知的発達症)または全般的発達遅延ではうまく説明できない。知的能力障害と自閉スペクトラム症はしばしば同時に起こり、自 閉スペクトラム症と知的能力障害の併存の診断を下すためには、社会的コミュニケーションが全般的な発達の水準から期待されるものより下回っていなければな らない。

コミュニケーションが苦手な人のイラスト

3: 広汎性発達障害の症状

幼児期の症状

・独り遊びが多い。

・言葉の発達が周りの子達より遅い。

・周囲の子に興味を持たない。

・だまって座っていられない。

・かんしゃくをすぐに起こす。

・音、光、匂いなど知覚過敏。

・目を合わせない。

・抱っこを嫌がる。

・頭を壁にうちつけるなど自傷行為がある。

・他人をたたく、噛むなど他害行為がある。

・ひとつのことに固執をする。

学童期の症状

・相手の気持ちを思いやれない。

・授業中に歩き回る。

・突然の予定変更に対応できない。

・衝動的な行動をとる。

・だまってじっとしてられない。

・体育が下手。

学習障害(読み書きソロバン)がある。

大人の症状

・空気が読めない。

・冗談やお世辞など言葉の裏側が読めない。

・ひとつのことにこだわる。

・自分の考えや感情をうまく表現できない。

・感情のコントロールができない。

・問題解決力、分析力など高次機能が弱い。

・記憶力など一つの能力が突出していることがある。