精神科、統合失調症、メンタルヘルス、うつ病、心療内科
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森田療法とは

目次

1:こんな方にお勧めの記事

2:森田療法とは

森田療法概要

森田療法の外来療法

森田療法の入院治療

 

1:こんな方にお勧めの記事

・不安神経症を治したい。

パニック障害を治したい。

森田療法を知りたい。

森田療法のカウンセリングを受けてみたい。

 

2:森田療法とは

森田療法概要

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森田療法は、東京慈恵医科大学教授の森田正馬博士が提唱した方法になります。自身も小さい頃より、「死の恐怖」「試験を受ける時の緊張」など様々な不安神経症の症状に悩まされていました。

自ら不安神経症に悩まされて薬を飲んでいたい森田博士ですが、医学部在学中に試験直前の不安に悩まされていました。試験直前に自暴自棄になり、薬も飲まず、「どうにでもなれ」と投げやりになって試験に臨むことになりました。結果は、試験に合格し良い成績をおさめることになりました。このエピソードで森田博士は、不安を避けるのではなく、逆に突っ込んでいき、目の前の一瞬一瞬を不器用ながら生きていくことが効果的であることに気づきます。

その後、臨床医として臨床に携わりながら、人生の中盤時期に森田療法を提唱し、東京慈恵医科大学でそれを実践していくことになります。東京慈恵医科大学では今でも森田療法センターがあり、森田療法のメッカであるといえます。

西洋療法では不安、うつ、悲しみなど「負の感情」を否定します。薬物、精神療法などで負の感情をなんとか消そうとすることになります。一方、森田療法では「負の感情」を否定せず、受け入れていくことを勧めます。西洋療法では避けよう、避けようとしていた「負の感情」に逆に突っ込んでいくことになります。

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何故、森田療法では負の感情を受け入れていくことを勧めるのでしょうか?負の感情があるということは、その裏に必ず人間の欲求があるからです。例えば、「人前で話すときにあがってしまう。」という不安がある場合、その背後には「人前でうまく話したい。」「能力のある自分を示したい。」「優秀な自分でいたい。」という欲求があるのです。「不安」と「欲求」は表裏一体なのです。「欲求」は生きるために必要な感情です。「欲求」があるからこそ人は頑張れるのです。森田療法では、「不安」を避けるのではなく、「不安」の背後にある「欲求」に気づかせ、「欲求」にフォーカスを当てさせることで「不安」を乗り越えていきます。

森田療法の外来療法


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森田療法の根本は「不安」を受け入れ、その背後にある「欲求」に気づかせフォーカスしていく過程です。根本があっていれば、どのような形で治療しても良いですし、不安に悩まされている患者さんに合ったやり方でよいのです。ここでは日記を用いた外来療法の例を書いていきたいと思います。

・寝る前の1時間前くらいに書く。

寝る前の方が1日全体を振り返りやすいからです。

・大学ノート半ページから1ページが目安です。

書く分量は患者さんに適宜あわせていきます。

・1日の具体的な行動と感情を書きます。

行動と感情を合わせて書いていきます。感情だけ書くと感情に振り回されます。どういった目的で、どのような行動をとったのかもきちんと書いていきましょう。感情ではなく、目的、行動に重きを置く意識が大事です。

・日記は2冊用意してもらい、面接時に交換します。

治療者が外来の場でコメントを書いたり、日記を全部読むことは難しいです。ノートを2冊用意して、外来の場で交換しながら、交互に「日記を書く」→「読んでコメントを書く」を繰り返す方が効率的で外来を有効に利用できます。

・治療者は赤ペンでコメントを書く。

赤ペンで書くことで、治療者と患者の書いたことの違いを際立たせます。別にそこまでこだわらなくてもかまいません。

森田療法の入院治療

東京慈恵医科大学森田療法センターでは森田療法をメインにした入院治療を行っています。また、各病院機関でも入院中に森田療法の治療方法をとりいれながら適宜医師やカウンセラーは治療を行っています。ここでは東京慈恵医科大学森田療法センターでのやり方を紹介したいと思います。

Ⅰ臥床期

病室で横になってもらいながら、自分の不安や恐怖に向き合ってもらいます。

Ⅱ軽作業期

庭に出て散歩するなど軽い運動をします。同じ病棟の患者さんとコミュニケーションをとったり、治療者と面談をしたりします。この頃から日記を書いて、自分の内面を見つめなおしていきます。

Ⅲ作業期

掃除、炊事、洗濯など日常生活の作業を患者どうしで分担して行います。

Ⅳ社会復帰期

外泊、外出をしていきながら社会に戻っていきます。