精神科、統合失調症、メンタルヘルス、うつ病、心療内科

アルコールと精神安定剤は一緒にとっていいのか?

目次

1:こんな方にお勧めの記事

2:精神安定剤とは

3:アルコールとの飲み合わせ

1:こんな方にお勧めの記事

精神安定剤を飲んでいる方。

・飲酒の習慣があって精神科に通っている方。

・アルコールと精神安定剤の飲み合わせを知りたい。

2:精神安定剤とは

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精神安定剤と世間でいわれる薬は、医学用語で言うと、抗不安薬睡眠薬ベンゾジアゼピン系薬と言われたりします。一昔前まではバルビツール系と呼ばれる薬が使われていましたが、副作用が多く、依存しやすく、多量服薬で自殺できる可能性があるため、今はあまり使用されていません。

一方、ベンゾジアゼピン系は依存が出にくく、副作用もバルビツール系より副作用が少ないため現在主流になってきています。

ベンゾジアゼピン系の中でも不安をとる効果が大きい薬を抗不安薬、睡眠を誘発する効果が強い薬を睡眠薬と通称で呼ばれています。

睡眠薬抗不安薬は重なり合う部分が多く、例えばデパスベンゾジアゼピン系に分類される薬ですが、抗不安薬として使われる薬でもあり、睡眠薬として使われる薬でもあります。

3:アルコールとの飲み合わせ

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アルコールとの飲み合わせは最悪です。アルコールと精神安定剤は脳内で結合する受容体が一緒です。効果が出るメカニズムが一緒ということです。

つまり、アルコールを飲んで精神安定剤も一緒に内服すると効きすぎてしまう、あるいは過量投与になってしまう可能性があるのです。

例えばハルシオンとアルコールを一緒に摂取するとラリることができます。サイレースとアルコールも同様です。

それだけならいいのですが、アルコールも精神安定剤も飲んでいると「耐性」ができてしまいます。つまり同じ量を飲んでいても効き目が弱くなってしまうのです。今までと同じだけの効果を得ようと思うと飲む量を増やさなければいけなくなります。アルコールも飲んでいると最初は気分が良いだけですが、飲み続けると効き目が弱くなり、気分を良くしようとさらに多量のアルコールを飲まなければいけなくなる。アル中のできあがりです。アルコールを多量に飲んでいると、精神安定剤の効き目が弱くなっていきます。そして、同じような効果を得るためには内服量を増やさなければいけなくなります。

精神安定剤を飲んでいる方はアルコールを飲むことは禁止です。副作用が出ますし、依存形成に繋がります。もしアルコールを飲んだ場合ですが、6時間は精神安定剤とアルコールの間隔をあけてもらっています。アルコールは人にもよりますが4時間程度で血中濃度が半分程度になるからです。6時間程度間隔をあければアルコールの影響が少ないだろうと思って、そう言っています。主治医によって考えが異なりますので先生と相談して決めてください。

私の場合ですが、アルコールを飲んで、次に精神安定剤を飲むまでの時間が6時間未満であれば、精神安定剤をスキップしてもらうことにしています。アルコールである程度気持ちが落ち着いていると思いますし、もし精神安定剤を飲まずに症状が悪化しても患者自身のせいです。たとえ症状が不安定になっても、反省してもらっています。

きつい言い方かもしれませんが精神病を治したい、良くしたいと思って病院に来ているのですからアルコールはやめましょう。アルコールに頼って依存している方に精神安定剤は出せません。ほとんどで薬にたいする依存を形成していますし、耐性があり効きにくいからです。