精神科、統合失調症、メンタルヘルス、うつ病、心療内科

うつ病の入院する基準、入院して良くなるのか

うつ病の入院する基準

最初に言っておこう。入院してうつ病がスッパリ良くなる、なんて甘い期待はしない方がいい。

うつ病の入院する基準は「死が緊迫しているかどうか」になる。リストカットみたいなナンチャッて自殺ではなく、ガチで自殺しようとしている場合は自殺したいという気持ちがなくなるまで入院することはありえる。腹を実際に包丁で切って入院してきた患者もいた。それくらい本気で死のうと思ってる人であればとにかく入院しよう。

他にありえるとしたらうつ病がひどすぎて食事を全く食べなくなったら入院して無理にでもカロリーを入れることはありうる。数日くらいなら食事をとらなくても大丈夫だが1週間くらい食事を全くとらなくなってきたら危ない。入院で対応するのがいい。数日くらいなら失恋したくらいでも食べないからおおげさにしなくてもいい。

うつ病で幻覚妄想状態になることが稀にある。「体中が腐っている」「私は罪深い人間だ」「グルになって私を陥れようとしている」など幻覚妄想状態があると日常生活をまともに過ごせないだろうし、周囲も困る。その場合は入院でいいだろう。

 

入院して良くなるのか

何度も言うようだが入院して完全にうつ病が良くなることはない。「切迫している死の危機」を一時的に避難する意味であれば入院に意味がある。ただ「気持ちが落ち込む」「休職中で家だと引きこもりになって気持ちが塞がる」「通院で長年医者にかかっているのだけれど全然良くならない」というような場合は入院にあまり期待しない方がいい。外来通院で色々薬を試したのだけれどなかなかスッキリ治らないのならやっぱり治療は難しいのだ。入院したら内服調整がしやすくなるのだけれど、結局いろいろ変えてみたのだけれ治らなかったね。残念。退院ということがおうおうにしてある。

医者、心理士、看護師などと話ししたら、すごい良い言葉を授かって何か目覚めるんじゃないかと期待する人もいるかもしれないが、残念ながらそれもない。我々病院は寺ではない。目が覚めるほど良い言葉はかけられない。西洋医学の治療のメインは”薬”になる。カウンセリングなんて名前だけでしょ。医者との面談をカウンセリングといえばカウンセリングになるし、雑談をカウンセリングといえばカウンセリングになるのだ。ただ単に「カウンセリング」と言いたいだけなのだろう。カウンセリングで治すとか言っている人がいるが、本当か?と眉唾ものだ。言葉や会話だけで治るのなら病院にまで来ない。言葉や会話で治るくらい軽症な方であれば、病院に来るまでもなく自ら気付いて解決策を見つける。自己治癒力がある。

 

入院費用は

お金のことはよくわからない。正確なことは言えない。一度患者さんが領収書を見せてくれたことがあるが、3割負担で食費など雑費を含めると1ヶ月15万円~25万円くらいだった。もちろん治療内容、ベッド代などで前後するだろうけれど、だいたいの目安はこれくらいだと思う。それほど高い入院費用を病院が要求するとは思えないし、精神科患者がお金持ちであることは滅多にないし。