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「休職飽きました」復職を急ぐ休職者

急増する休職者

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地方公務員のメンタル休職者が赤線だがグングン急増している。地方公務員安全衛生推進協会出典の統計だが、10年前の1.4倍、15年前の3倍にまで急増している。休職者の6割~7割くらいはメンタルで休職していることになる。メンタル休職者が増えている原因は正直分からないけれど、①メンタルで休んでいいんだ!という世間への周知が広まっている、②文化が進化してきて求められる仕事のレベルが高くなった、③最近の日本人が軟弱化した。①~③くらいが考えられる理由か。個人的には①が主な理由かと思う。同僚でもメンタルがやられて休職している人がいたのだけれど、総務課・人事課も慣れたもので、受診→診断書→フォロー、と見事なまでの流れ作業を見た。世間でも十分知られてきているんだろう。

 

まずは休職して休むのが大事

仕事でメンタルがやられたらまずは休みましょう。薬とか入院とかじゃなくて、とにかく休職しましょう。「自分に任せられている仕事がある」「仕事休むと周囲に迷惑がかかる」言っておきますが、あなたの仕事は誰か他の人がやってくれます。総理大臣だってコロコロ変わることができるのだから、あなたの仕事があなたしかできないなんて思い込みですよ!あなたがいなくても仕事はまわりますから!そんな変なプライドは捨ててとにかく休みましょう。逃げればいいんですよ。

 

気持ちが復活してくる時期

休職して1ヶ月くらいしてくると、やられたメンタルが復活してくる。寝れない・食事が喉を通らない・吐き気がしてくる・フラフラする・・・いろいろな摩訶不思議な症状がこれでもか!というほど出てくる。休職してしばらくしたら、こんな摩訶不思議な症状がだいたいなくなってくる。そのまま症状が残る人もいるのだけれど、だいたいはなくなっている。気分の落ち込みもなくなってくる。

 

あせる時期

仕事を1ヶ月休んでくると「そろそろ首にならないかな」「同僚が悪口言ってないかな」「気まずいな」「家族も最近冷たい気がする」と気持ちがソワソワして、今まで気にならなかったことが気づいてくる。ここであせって復職しても再休職になる。だって人間関係とか仕事量とかが原因でメンタルやられているんだから、そこを職場と交渉して修正してから復職するようにしないとダメなのだ。あせって復職せず、ここはグッと腰をすえて自分自身・職場と向き合おう。あわてて復職したら家族は一時的には安心するのかもしれないけれど、2度3度再休職を繰り返す方が家族にとって大きなデメリットになってしまう。

 

自信を取り戻す時期

あせる時期が過ぎると「もうどうにでもなれ!」と開きなおれるようになる。仕事でのストレスから開放されてきて「一体自分は何に悩んでいたのだろう」「復職して職場に行くなんて今の自分には余裕だぜ」とか調子に乗ってくる。ちょっとその自信どうなの?とか思ってしまうのだけれど、まあそこは良しとして、メンタルが復活しているこの時期に職場と復職後の交渉をしていこう。異動も意外と受け入れてくれる職場が多い印象を受ける。2~3割は融通をきかしてくれると感じる。会社も結構優しいな、と重いながら日々診療をしている。

 

「休職飽きました」復職を急ぐ休職者

時々、「休職飽きました」とか言って復職可能の診断書を書いてくださいとか言ってくる人がいる。そういう人にかぎって「復職する自信がスゲーあるんで」「もう病院来なくて大丈夫です」「薬いらないです」とか言っていたりする。休職をあれほど望んでおきながら「休職飽きました」と言えるメンタルもすごいな、とか思うのだけれど・・・。「休職飽きる」くらいしっかり休みをとれて、飽きると感じるほど自信を取り戻している証拠なのだろう。ここで復職の診断書をおいそれと書くと失敗することが多い。自信と現実は全然違って週5日でフル勤務を開始すると1年もたたないうちに再休職になるケースが多い。早い人だと2週間もたなかったな。「休職飽きました」と言っているということは、そろそろ職場と数ヶ月くらいかけて、少しずつ試し出勤をして、勤務の条件を交渉している段階にいるという意味だ。決してすぐに復職していいわけではない。「休職が飽きた」からと言ってすぐに復職しないようにしよう!